下は製図操作を解説したパタピッ スタイル magazineです

応用操作を覚え、オリジナル創作に役立てましょう


基本の キュロットスカート (ウエストゴム)

子供サイズ(80〜150)

ノーマルなキュロットを解説します。
縫製が簡単なウエストゴムの
を使用します。(入門ソフトに含まれるパタピッです。 応援企画のセットにも含まれています))
パンツ専用ソフトですが、使い方を工夫するとキュロットスカートができ上がります。

パタピッ は、数値を自由に操作することでデザインは様々に変化していきます。応用操作を是非覚えてください。

一つのソフトで様々なキュロットスカートが楽しめます。

大人サイズを入力すると大人のキュロットができ上がります。(他ページで解説)

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下の完成製図は、上写真です。これを展開することで、ギャザーの多い下写真が仕上がります。この後詳しく解説します。




印は「プロ パタピッ セットに含まれるソフトです。 単品で購入も可能です。 入門ソフトにも含まれています。))


参考として、子供身長サイズ 80〜150の入力数値を表にしました。
それ以下、それ以上のサイズにも対応します。

ノーマルなキュロットで、「Hゆとり」分量を「30」としました。子供なので、動き易いゆとりを入れました。
更にギャザー多目のキュロットは、下表の製図の応用として、前後中心で切り開いて型紙を完成させましょう。

ギャザーたっぷりのキュロットスカートの操作で、「Hゆとり」分量を「50」「80」等と操作することが可能ですが、それにより股の厚みが増えます。 その場合は、「前渡移動」「後渡移動」で厚みを減らす必要があります。 

「Hゆとり」は子供では「30」までであれば、股の厚みの補正が要りませんので、この後の製図解説の様に前後中心で切り開く方法が簡単でしょう。


上表を参考に、パタピッ に数値を入力し、「実行」ボタンを押すと下図の製図ができ上がります。

先に上側の写真の様なノーマルなキュロットを解説します。入力数値が異なる場合も、製図の展開の基本は同じです。(丈に関する項目名は「ハーフ丈」ですが、キュロットの操作ではロング丈も可能です。)

パンツ関連の製図で最も大事で難しい部分は股上部分の製図です。(下図参照)
お尻がきれいにくるまれる為のカーブラインや前後中心線の傾斜角度、ヒップの厚みの関係、、、などなど、手書き製図ではとても苦労します。 数値操作だけでバランスが整うパタピッ に任せましょう。

パンツと異なり、キュロットの操作では「後傾斜調節」「1」と入力し、後の傾斜角度を起こします。これは、ヒップにぴったりフィットさせるパンツと異なり、スカートらしい流れを作るキュロット特有の製図操作です。

この理論は、いくつも製図を経験するうちに理解を深めるでしょう。
しばらくは入力表通りに操作してください。

股下(下表赤丸の部分)は、この後修正します。 ヒップから裾に向かって、広がり過ぎず狭過ぎず、、、という範囲で「裾幅」を操作して一旦保存してください。(CADを持たないユーザーは、このまま印刷し、この後の展開の解説に従って、手書きで仕上げてください。)

股下部分を修正します。
まず、脇線を修正します。 ウエストの脇点から裾線に向かって垂直に降ろした点から、外方向に3〜4cm広げます。
前後の股下は、裾線に向かって垂直に降ろします。

脇が広がりましたので、裾の線を引き直しましょう。
パンツソフトは裾線は水平ですが、脇線が傾斜しましたので、その脇線に垂直にぶつけるようにカーブを描きます。 脇端点を5ミリほど上げて、直角になる様に引くと良いでしょう。

ポケットは、身長80cmで横幅8cm、身長150cmで12cmが程よいでしょう。
高さは、5〜10cm
この寸法に決まりはありませんので、自由に表現してください。

基本的なキュロットの製図です。


次にギャザーたっぷりのデザインを解説します。

股の縫合線が目立たなくなり、ギャザースカートの様に見えます。

前後中心で12cm開きます。(この寸法は自由です。 柔らかい生地であれば、もっと開いても良いでしょう。 逆に、硬い生地、張りのある生地の場合は、この寸法では膨らみすぎるかもしれません。生地の性質を生かして、又、好みに合わせて表現しましょう。 仮縫いをするなどで仕上げてください。

開いた空間に線を入れて仕上げると下図の様になります。

この応用をヒントに様々なキュロットスカートを楽しんでください。

以上で製図はでき上がりです!